販促とは「販売促進」の略である――。
これに異論のある方はあまりいないとは思いますが、略せばたった二文字のことに対し、様々な企業が膨大な時間とコストを掛け続けています。
結局のところ「お店を開いて待っている」だけでお客さんがどんどん来てくれるなら、こんなことに頭を悩ませる必要はありません。しかしそれがかなわないから、世の中には様々な販売促進活動があり、それに伴うツールや方法が生まれてきました。
昔、居酒屋や銭湯に貼られていたようなビールの宣伝ポスターや、新聞広告。
一世を風靡した広告の花形・新聞折込チラシ。今なお不動の地位にあるテレビコマーシャル。そしてインターネットを活用したリスティング広告など、販売促進の進化は今のところ、止まる気配はないように見えます。現代では販促は「プロモーション」として、マーケティングの一分野として認識され、他の様々な会社の活動と一体化し、混ざりあい、連動する存在となりました。
「プロモーション」の広義的・狭義的意味合いについての詳細は、ここでは割愛します。しかしこれらの話は、販促の複雑化とも呼べるものであることは疑いの余地はないでしょう。
「手書きの張り紙を店のガラスに貼る」ような、いわば原始の広告からすると恐ろしく進化し――もっと分かりやすく言いましょう。「なんだか良く分からないものになってきた」のです。
さきほど、そう、「広義的・狭義的意味合いについての詳細は割愛する」と書きました。それこそが、このコラムの重要なところなのです。
前述の販促の進化は、さて自分の店や会社で新たに販促を打とうとした場合、一体何が適切な販促なのか、自社の置かれている状況・予算で行えるものは何なのかが分かりにくくなり、いきおい「今までのやり方」から脱却するのを妨害している傾向すらあるのではないでしょうか。
何しろ、新しい販促に挑戦しようと調べたりすると、何だか聞いたこともないような横文字が「みなさん、もちろんご存じですよね?」と言わんばかりに我が物顔で並び、いちいちその単語を調べるために、ご丁寧に貼られた解説するリンク先に飛び、その解説内でさらに良く分からない横文字に遭遇し、再びリンク先に――私はこの現象を「リンクの旅」と勝手に呼んでいますが、このリンクの旅に出たが最後、当初の目的を見失い、実用的なんだか分からないような知識を得て帰ってきます。そして思うのです。「はて、結局何をすればいいんだ?」
こうなると、実用的か否かを論ずるよりも、ややこしい理論と真新しい和製英語みたいなものをぶら下げて意見を戦わせる、一つの学問のような状況を呈すことになってしまっています。
このコラムでは、長年小売業に身を置き、個店から30店舗以上規模のそれぞれの販促の企画と実施、店舗運営に携わってきた立場として、
・様々な販促物の解説
・状況別の販促使用方法
・掛けられるコストに応じての手段
を実務的に解説して行きます。
このサイト自身「仏壇・霊園・寺院の広告屋」と銘打ったのは、私自身がこの業界にいた期間が長かったことと、特に供養業界をはじめとする「日常生活」と少し違った面を持つ市場は、会社規模が小さい場合が多く、世間一般で知られる各種プロモーションが、この業界にそのまま適用できるものではないからです。最新の販促を活用するにはある程度の「変換」が必要であり、また業界特有の事情も考慮しなくてはなりません。
よって、各種販促を解説しつつ、それが実際の「実行段階」においてどのように活用していくかを説明するのが最大の特徴です。各講座の中に「供養業界では」というトピックを設け、さらに業界内での活用方法を具体的に解説をしますので、時間のない方はそちらだけ見ても参考になると思います。
膨大な予算が掛けられる大手企業であれば、各種販促を同時に行うほか、商品や出店も絡ませる「マーケティングミックス」を実施するというのが定石でしょう。しかし、一店舗のみで営業している会社や零細企業ではそうはいきません。限られた――数万、ときには数千円規模で販促をかけ、成果を狙わなければならないときだってあります。
さぁ、自分の置かれた状況で、最高の販促をかけましょう!!
このコラムが、大きな規模の会社のみならず、小さな規模の会社や店舗まで、売上・集客力向上の一助となり、社会の活性化に寄与できるとしたら幸いです。